緊急事態宣言でどこにも行けないゴールデンウィーク。今年は一週間。せっかくの大型連休を家でダラダラ過ごすのはもったいない。
いや、一日目はダラダラ過ごしてしまった。こんなんじゃダメだ。二日目以降は充実したGWにしようと決意してパソコンに向き合っている。
「そうだ、簿記3級をとろう」
京都へは行かない。簿記3級を取りたい。
数学に挫折してからというもの、計算や数字をなるべく避けて生きてきた。社会人になり、結婚もして、職歴が長くなるにつれ、そんな悠長なことは言ってはいられない。
世の中は数字で溢れ、数字によって悩み苦しむ人も多い。だから私は武器が欲しい。数字を自由に扱えるようになれば、今よりもっと楽しくなるかもしれない。
そう、私は人生を充実させるために簿記3級を取りたい。
(会社から簿記3級を取れと言われている・・・)
独学で合格するために簿記3級と向き合う
簿記3級ってなに?それ美味しいの?
資格としては有名ですよね、簿記。私の中では漢検や英検レベルに市民権を得ている。
数字を扱う職業の人の持っているイメージのある簿記。ただ、市民権を得ているのは2級かららしい。履歴書に簿記3級なんて書いても意味ないよーって声も聞こえてくる。
それでも私は人生を色鮮やかにするために簿記3級を取りたい!
(会社から取った方が良いと言われている・・・)
履歴書の普通自動車免許だけしかない寂しい資格の欄が、少し華やかになるはず。
ということで、簿記3級をめぐる冒険は、その全貌を把握するところから始めようと思う。
簿記3級とは?
簿記3級とは、会社やビジネスのお金の流れを整理して、帳簿にまとめる技術って感じです。帳簿って何?と言われると困るけど、売上や費用を記録しておく書類といえばわかりやすいかな。
お小遣い帳の進化バージョン。家計簿の最終形態。
これだけの理解だと心許ないので、Google先生にも聞いてみた。
日々の企業のお金の出入りや取引を記録(帳簿記入)し、一定の期間(通常は1年)ごとに決算を行い、報告書にまとめる作業のこと
MoneyForwardクラウド会計「簿記とは?」
簿記とは、企業の営業取引や経営活動を帳簿に記録する技術のことです。
生涯教育のユーキャン「簿記とは何か?」
簿記とは、簡単に言うと「お金やものの出入りを記録するための方法」
経理COMPASS「簿記とは」
はいはいはい。やっぱり企業版のおこづかい帳や家計簿のことだよね。会社や事業のお金の動きが理解できるということであれば、あらゆる人の役に立つ資格!・・・な、はず。
だから営業職の私も、仕事の役に立つからという理由で、簿記3級の取得をプッシュプッシュされるわけですね。5年ぐらい前から言われているのですが。
緊急事態宣言とゴールデンウィークが重なったおかげで、やっと思い腰を上げることができました。
簿記3級取るのにどれぐらい勉強しないといけないの?
簿記3級を取るって言っても、そう簡単なことではないのはわかってる。はたしてゴールデンウィーク中に取ることはできるのか?
精神と時の部屋を使わなきゃいけないかどうかを判断するために、簿記3級合格に必要な勉強時間を調べておく。
簿記検定に合格するまでに必要な勉強時間は一般的に、簿記3級は50時間以上
スタディング簿記講座「簿記検定合格までに必要な勉強時間」
独学で学習する場合:120時間〜140時間
資格の学校TAC「簿記の合格率と難易度・勉強時間は?」
予備校を利用する場合:80時間〜100時間
簿記3級に合格するためには、100時間程度の勉強時間が必要です。
生涯学習のユーキャン「簿記3級の取得に必要な勉強時間」
え・・・50時間〜100時間なの?マックス140時間って書いているサイトもある。
残り6日間で考えると一日15時間以上勉強しなきゃじゃん。無理やん。
影分身の術、使うしかないじゃん。
しかもTACのホームページなんかは、独学で最低120時間必要って書いて、予備校利用すれば最低80時間って、ものすごい営業臭がする。
まさかこうやって、露骨に予備校の優位性を打ち出すことで、私みたいな迷える子羊を高額な授業へいざなおうとしているのではないか。(考え過ぎ)
簿記3級をどうやって勉強するのが独学合格の最短距離?
決めました。もうね、やるしかない。
簿記3級の合格に100時間の勉強時間が必要だというのであれば、超効率的に勉強するしかない。
30年以上生きてきて、自分の勉強に向き合う癖みたいなものはわかっている。
ギリギリにならないとやらない。夏休みの宿題も、8月末にまとめてやるタイプ。
だから6日間ぜんぶ使っても間に合わない今の状態は、ギリギリな環境で本気を出せる私にとってはうってつけなわけです。
そんでもってオンライン講座や予備校の通信講座をかるく調べてみたんだけど、、、どこもかしこも3万円以上する。簿記3級甘くみていた。
世の中にはこの3万円もポンっと出せるぐらいのニーズがあるんですね。1万円ぐらいな感覚で調べ始めた私にとって、3万円は高い。
もうね、独学でやるしかない。
確かに色んな考え方や流派があるのはわかる。2級と3級を一緒に受けた方が良いとか、専門の予備校に通う方が効率的って話もある。
でもね、独学でやってみたい。
まずは試行錯誤で、独学で挑戦してみたらきっと色んなことがわかるはず。ダメでも何がダメだったのか考えて、改善するようにすれば、それはきっと私の成長につながるはず。挑戦することこそが何よりも尊い。
だからね、独学でやってみようと思う。
(なるべく費用をかけたくないだけ・・・)
基礎中の基礎本で簿記3級の基礎を基礎る
簿記のぼの字もわからない、初心者である私がいきなり3日間で簿記3級を取ろうなんてことは、無謀なことぐらいわかっている。とりあえず時間がない。超効率的に勉強をやるしかないわけです。
変に潔癖症なところがありまして、どうしても理解しながら学びたいという衝動に駆られてしまうんです。
試験対策とか考えるのであれば、まずは過去問から解いて、逆算してテキストを・・・なんてことは大学受験のときに死ぬほど学びましたよ。
結果、全滅。私にはテクニカルな受験対策はどうも性に合わない。
やっぱり身についているという実感がもてるような、理解して学びたいわけです。
しかも、数字なんて苦手のど真ん中をいってるわけですから、幼児でもわかるぐらいのレベルから、ちょっとずつ慣らしていかないといけない。
そんな中、見つけましたよ。
こんな簿記弱者の私でも、やさしく包み込んでくれるようなテキストを。
・「はじめての人の簿記入門塾」
そもそも簿記とはなにか?ってところから解説してくれる、丁寧の上に丁寧を塗り固めた、初心者向けの本です。
アマゾンでベストセラー1位っていうから買ってみたけど、正解でした。こういう時の引きは結構良い。占いでも直感力に優れていると色んなところで評価される。
もっと仕事で、この直感力を遺憾無く発揮したいところだけど、まぁいい。
とにかく、まずはこの本は半日でこの本を読み終える。そう、全集中だ。
・簿記YouTuberのチャンネル
最近はYouTubeのコンテンツもいろんな分野が充実してるから、息抜きがてら探してみよう。耳から聞くのも結構好きなのよ。
たまたま見つけたのが簿記YouTuberなる存在。
簿記3級取得に向けて、体系立てて紹介してくれている。
SNSスゲ〜。ちょっと覗いてみるとコンテンツの質も高い。これを書籍と一緒に活用していこう。
・パブロフ流でみんな合格日商簿記3級テキスト&問題集
これもAmazonでのクチコミが良かったから、問題集とテキストが一緒になっている本が欲しいということで勢いで購入。
YouTube動画と並行してこれを解きまくろうと思う。
簿記3級の試験について知るべし
今さらながら、簿記3級の試験ってオンラインでも受けられるらしいよ。
しかもこれまで試験日程は決まった日しかなかったのに、随時受けられるようになったんだって!!
やっぱコロナウイルスの影響が、今まで生活スタイルを劇的に変えているよね。人が集まる必要なく目的が達成できるようなことは強制的にレボリューションが起きている。
商工会議所のHPには今まで通りの簿記試験も開催されているようだ。
そして簿記3級と2級はネット試験に対応しているということだ。
ネットで受けられると言っても、自宅でパソコンから受験できるわけではなく、テストセンターなるところへ行き、そちらで用意するパソコンを利用してテストを受けるみたい。
不正をなくすためにはいかしかたないかもしれないですね。
それでも、テストセンターでは随時受験の申し込みはできるわけだし、ほぼ毎日試験を実施しているわけなので、自分のペースで受けれるのはなんとも嬉しい。
緊張感はなくなるから、自分でいつまでに必ず試験を受けるみたいな目標設定が必要だけど、それでも自由さがあるのは良いよね。
ふむふむ、調べてみるとGW中は試験やってないみたい(笑)。かろうじて、最後の休日に実施しているから、ここに狙いを定めて申し込んだ!
充実した連休にするために、簿記を取ろうと決めて一日が経つ。
その経緯と、準備についてはこちらの記事も良かったら読んで欲しい。
>ゴールデンウィークの7日間に初心者が独学で簿記3級に合格するには?
まずは一日目。直感で選んだテキストを読破することからスタートしようと思う。緊急事態宣言中だけど、近くのスタバは開いてる!しかも朝7時から!
スタバでコーヒー飲みながら資格の勉強って、どこか優雅ですよね。昔からカタチから入るタイプですから、この環境はけっこう満足。
もちろん図書館の自習室で、水筒に入れたコーヒー持参で勉強ってのも雑草魂を刺激され、むしろ私には野武士のようなそのようなスタイルが合っている気がしなくもないが、一日目はブルジョワなスタイルでスタートさせてもらう。
簿記3級の世界観をざっくりつかむ
昨日の調査で、簿記のざっくりとしたイメージは湧いてきたわけだけど、何ごとも全体像をつかむことが大切。
簿記に関しては、5歳児レベルの私なわけで、体は大人で頭は子どもという逆コナン状態でも耐えうるテキストや動画を駆使していこうと思う。
簿記3級の理解を助けてくれるイラストいっぱいのテキストを読み込む
幼児レベルで理解できる教材といったら、超カンタンな言葉で解説されていて、イラストやマンガをふんだんに使っているテキストでなければいけない。
はじめての人の簿記入門塾
直感で選んだ、『はじめての人の簿記入門塾』は正にうってつけの本だと思う。朝7時にスタバへ駆け込み、熟読。
正直、それでも70%ぐらいしか理解できないけどとにかく全体通して読み切る。約3時間で読了。
簿記には借方と貸方の概念が出てくるんだけど、ここがどうしても理解できない。頭で理解しようとすると、出てこれない富士の樹海へ迷いこんでしまう。
この本でも左側が借方で、右側が貸方という、超体育会系のアドバイスがなされているが、意外とほとんどの本で同じように紹介されている。
考えるな、感じろということなのだろうか。
とはいえ、簿記3級では、こうした覚えることが多々あることはわかった。会社のお金の出入りを勘定科目というグループに分けて、帳簿という表の左と右に振り分けていく。
勘定科目のグループがたくさんあるし、左と右に振り分けていくルールも細胞に叩き込まなきゃならない。掛け算の九九レベルで反応できるように脳みそに刷り込めってことだろう。
確かに、このテキストにも練習問題と解説があるんだけど、午後にでも手書きしながら体にしみこませていこう。
簿記系YouTuberのふくしままさゆきさんの動画見つける
テキスト一冊読んだものの、もうちょっと同じような感じで理解を重ねたいと思い、切り口かえてYouTube動画を探してみた。
見つけた。
というか、出会った。
簿記系YouTuberなる人がこの世にはいた。私にとっての救世主。ありがとうございます。
簿記3級を独学するために、なんと全24回の動画を用意してくれている。時間的にどうなるかわからないので、一番最初の「入門!初心者の人が一番最初に見る動画」を視聴。
音声で学び直すと、なんか脳みその違う部分を刺激されるようで、意外と集中もできる。
私はまず「はじめての人の簿記入門塾」を読み、それから「ふくしままさゆき氏の動画」を視聴したわけですが、順番はどちらもで良い気がします。
結果的に、それぞれがお互いを補い合ってくれて理解が深まったわけなので、ありがたし。
ちょっと休憩で株式会社の成り立ちを知る
簿記の学習をスタートしてみると、会社や事業のお金の流れを学んでいるわけで、株式会社の成り立ちを知っておくとさらに理解が深まると思っている。
そこでオススメなのが、COTEN RADIOというYouTubeチャンネル。「株式会社の誕生」の回。
知ってますか?古典ラジオ。コテンレイディオ。COTEN RADIO。
歴史をめちゃくちゃ興味深く各回紹介してくれます。一つ一つが濃厚で、かといって胃もたれせずに時間を忘れて没頭してしまいます。
他にも、吉田松陰とか、ガンディーとか、古代ローマ帝国とか、フランス革命とか、アメリカの成り立ちとか、第一次世界大戦とか、めちゃくちゃ楽しく紹介してくれます。
簿記学習の休憩にぜひ。おもしろいよ。
簿記3級合格に向けて仕訳の森を駆け抜ける
ほんとね、ゴールデンウィークって言ってもすべてを勉強時間に充てれるわけじゃないよね。
私、結婚してた。妻が仕事で、私が休み。家事、やるよね。掃除機かけるし、洗濯するよね。なんなら夕飯にパスタ作っちゃう。
犬も飼ってるから、散歩にいってをしていたら時間ないよね。
でもGW中に必ず簿記3級取ろうって目標立てて良かった。予定が崩れたってできる限り頑張ろうって思えるもん。
簿記系YouTuberの動画で基礎を叩き込む
一日目、残りの時間を使ってふくしままさゆき氏の動画で簿記3級の勉強。
とにかく練習問題もあるし、仕訳もどんな思考回路で組み立ていくのかが音声と映像で共有しやすい。これは本だと、なかなかイメージしづらいから動画の特権だよね。
書籍と動画の組み合わせは、今回良いコラボレーションを見せてくれる。
全24回の簿記3級動画が体系的にまとめられて、これを無料で受けられるなんてSNSスゲ〜ってなってる。
動画で解説してくれる仕訳を、紙とペンを手元に用意して一緒に下記ながら体に染み込ませていく。今日の残りの時間は、動画で終わりそう。
明日もまた頑張ろう。
コメント